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【副腎疲労のはなし】原因不明の慢性疲労は実は「副腎疲労」だった?原因と対策について解説

 

 

「副腎疲労」という言葉。

 

最近はよく聞かれるようになってきました。

副腎疲労とはなんなのか?

 

簡単にいうと、慢性疲労、抑うつ、やる気の低下の原因になるものです。

これらの症状に当てはまる方・悩んでいる方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

 

現代おいて、副腎疲労は非常にポピュラーなものとなってきました。

それだけ現代の生活様式は副腎疲労を引き起こしやすいのです。

 

副腎疲労は生活習慣病のひとつと言ってもいいかもしれません。

副腎疲労は中高生から中年以降の方まで幅広い年代の方がおちいる可能性があるものです。

 

副腎疲労は原因不明の慢性疲労のもとになったり、うつ病と間違えられることもあります。

今回は副腎疲労の原因と対策について解説していきます。

目次

 

 

副腎疲労とは?

まず、副腎について。

 

副腎とは腎臓のちょうど上側にあるピラミッドの形をした小さな臓器です。

 

 

副腎は体の機能の維持のためにとても重要なホルモンを作っています。

そのひとつが「コルチゾール」というホルモンです。

 

コルチゾールの働きは多種多様で、体の様々な機能を調節し、生命を維持する上で欠かせないものです。

 

コルチゾールは以下のような機能に必要です。

  • 体をストレスに対抗できるようにする
  • 炎症を抑える
  • 過剰な免疫を抑える
  • 体内時計を整える

 

副腎疲労は様々な要因でコルチゾールが正常につくられなくなった状態です。

 

コルチゾールが不足すると以下のような症状が現れます。

  • ストレスに対抗できない
  • 体の炎症が抑えられない
  • 過剰な免疫が起こる(アレルギー反応)
  • 体内時計が狂って、朝起きられない、夜眠れない

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副腎疲労の原因

副腎疲労とはコルチゾールが不足している状態のことですが、なぜコルチゾールが不足するのか?

 

コルチゾールには分泌リズムがあります。

1日のうちで多いときもあれば少ない時もあります。

 

正常な人であれば朝起きた後30〜45分後に1日のうちでもっともコルチゾールの量が増えます。

目の中に光が差し込むことでコルチゾールの量が増えるのですが、コルチゾールが増えることにより体が目覚めて活動するモードに入ります。

 

コルチゾールの量がピークになると、そこからだんだん量が少なくなっていき、夜になるとほとんど分泌されなくなります。

コルチゾールの量が少なくなるにつれて、体は睡眠モードに入るのです。

 

このようにコルチゾールは1日のうちで量が多くなったり少なくなったりするのですが、様々な要因でこのリズムが崩れてしまうことがあります。

 

コルチゾールの分泌リズムが崩れることが副腎疲労の原因になるのです。

 

コルチゾールの分泌リズムを崩す要因は以下の通りです。

  • 夜ふかし、睡眠不足
  • 長期間のストレス
  • 血糖値の過剰な低下
  • 体の炎症

 

これらの要因によりコルチゾールの分泌リズムが崩れ、通常よりもコルチゾールの分泌量が多くなってしまいます。

 

コルチゾールの分泌量が長期にわたり多くなると、それが副腎へのストッパーとなり、最終的に副腎がコルチゾールを分泌する量は減っていきます。

 

では、なぜ上記の4つの要因がコルチゾールの分泌リズムを崩すのか?

ひとつずつ解説していきます。

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夜ふかし・睡眠不足

通常、夜間はほとんどコルチゾールは分泌されません。

 

睡眠中はコルチゾールはあまり必要ではないからです。

 

しかし、夜ふかしや睡眠不足などで起きている時間が多くなると、体が活動するためにその分コルチゾールが分泌される時間帯が長くなります。

 

このような理由で夜ふかし、睡眠不足はコルチゾールの分泌リズムは崩れます。

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長期間のストレス

人の体はストレスを受けると、それに対抗できるようにエネルギー量を増やそうとします。

 

コルチゾールはタンパク質やグリコーゲンをエネルギー源であるブドウ糖に変換してエネルギー量を増やします。

そうすることにより多少のストレスでも耐えられるようになっています。

 

つまり、人がストレスを受けるとコルチゾールの分泌リズムが崩れるのです。

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血糖値の過剰な低下

血糖値が下がると、イライラ・不安・抑うつなどのメンタル症状、体のだるさ、頭痛、手足のふるえなど様々な症状が現れます。

 

人間は血糖値が下がっていくにつれて体の機能が低下していき、最終的には死にいたります。

 

コルチゾールには血糖値を上げる作用があり、血糖値が下がりすぎないように調節してくれています。

 

しかし、食事を抜いたり、機能性低血糖(食後に血糖値が急激に上がり、その反動で急激に血糖値が下がること)があると、血糖値が過剰に下がってしまいます。

 

血糖値が過剰に低下するようなことが多くなると、コルチゾールの分泌リズムが崩れてしまいます。

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体の炎症

アレルギー、免疫反応、活性酸素の影響などで体では絶えず炎症が起こっています。

炎症は様々の病気の原因になるので、早めに鎮めなければなりません。

 

炎症を抑える働きをしているのがコルチゾールです。

 

しかし体の炎症部位(例えば扁桃腺炎、副鼻腔炎、歯周炎、腸内環境の悪化による腸の炎症など)が多いと、その分コルチゾールの需要が高まります。

 

つまり、体の炎症が多く、また炎症が長引くほどコルチゾールの分泌リズムは崩れてしまいます。

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副腎疲労の対策

副腎疲労の対策とは?

 

簡単です。

先ほどのコルチゾールの分泌リズムを崩す4つの要因を取り除くことです。

 

ただ、夜ふかし・睡眠不足、長期間のストレス、血糖値の過剰な低下、体の炎症というのはどれも日頃の生活習慣に紐付いています。

生活習慣を正すことはなかなか簡単なことではありませんよね。

副腎疲労で疲弊している人は自力で生活習慣を改善するのは困難でしょう。

 

そこで、適切な栄養素でのサポートをしながら少しずつコルチゾールの分泌リズムを整え、生活習慣を改善していくのがオススメです。

 

これから副腎疲労対策のための栄養素について解説していきます。

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ビタミンC、アシュワガンダ

ビタミンCには出すぎているコルチゾールの過不足を調整する作用があります。

 

コルチゾールが出すぎているときは抑えて、少なすぎるときは増やします。

 

ただし、ビタミンCは体から排泄されやすいので、こまめに摂取する必要があります。

ビタミンCを1000mgを1日3回など何回かに分けて摂取しましょう。

 

ビタミンCは摂りすぎると、人によっては下痢をしてしまいます。

オススメの摂取量はお腹が緩くなる一歩手前の量です。

 

これを続けていくとコルチゾールの分泌リズムが少しずつ元に戻っていきます。

 

また、同じようにハーブのアシュワガンダにもコルチゾールの分泌を調整する作用があります。

 

アシュワガンダも併せて摂取してみるといいかもしれません。

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ホスファチジルセリン、ビタミンC点滴、百草丸、DHEA

ホスファチジルセリン、ビタミンC点滴、百草丸、DHEAは過剰なコルチゾールの分泌を抑える作用があります。

 

副腎疲労の人では夕方から夜間にかけてのコルチゾールの分泌が多い場合があります。

夕方から夜間にかけてのコルチゾールの分泌量が多いと、睡眠障害の原因になります。

 

そういった場合はこれらの栄養素を摂取して対応しましょう。

 

普段からコルチゾールがたくさん分泌されている人がビタミンCの点滴を行うと、コルチゾールが下がってその場で倒れ込んでしまうこともあるようです。

 

ビタミンC点滴は最近ポピュラーなものになってきており、多くの栄養療法クリニックで行われています。

 

DHEAは女性ホルモン、男性ホルモンなどの性ホルモンの元になるもので、摂取によりホルモンバランスが崩れる可能性があります。

ですので、DHEAを摂取する場合は専門のクリニックで検査を行いながら医師の指導のもと摂取する必要があります。

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甘草、プレグネノロン

甘草、プレグネノロンにはコルチゾールの分泌を増やす作用があります。

 

副腎疲労の人では午前中のコルチゾールの分泌が少ない場合があります。

午前中のコルチゾールの分泌が少ない人には、朝起きられない、睡眠時間は十分だけど疲労がとれない、やる気が出ないなどの特徴があります。

そういった場合はこれらの栄養素の摂取がオススメです。

 

ただし、プレグネノロンは先ほどのDHEAと同様、性ホルモンの元になるものなので摂取には注意が必要です。

専門家の指導のもと摂取する必要があります。

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α-リポ酸、亜鉛、クロム、ビタミンD

α-リポ酸、亜鉛、クロム、ビタミンDはインスリンの効果を高めてくれる作用があります。

 

急にインスリンの話が出てきましたが、インスリンの効きやすさは副腎疲労に大きく影響します。

 

副腎疲労でコルチゾールの分泌リズムが崩れている人はインスリンの効き目が悪くなっていることが多いです(インスリン抵抗性と言います)。

 

インスリンの効き目が悪くなると、血糖値を下げるために大量のインスリンが分泌されます。

インスリンは血糖値を下げるホルモンなので、大量のインスリンが分泌されると今度は血糖値が下がりすぎてしまいます。

 

そうなると低血糖状態になり、イライラ・不安・抑うつなどのメンタル症状、体のだるさ、頭痛、手足のふるえなどの症状が現れます。

 

また、低血糖が頻繁に起こると、コルチゾールの分泌リズムが崩れる原因になります。

 

そこで、インスリンの分泌量を正常にする必要があるわけです。

 

インスリン抵抗性があるので、インスリンの分泌量が増える。

なので、インスリン抵抗性を改善すればいいのです。

 

インスリン抵抗性を改善してくれるのがα-リポ酸、亜鉛、クロム、ビタミンDなどの栄養素。

 

食後の眠気・だるさがある人はインスリンの大量分泌により低血糖が起こっている可能性があります。

これらの栄養素を積極的に摂取したいところです。

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適切な栄養素を症状に応じて摂取し、コルチゾールの分泌リズムを少しずつ整えていくことで体が楽になります。

体が楽になったら、今度は生活習慣の改善に取り組むのです。

 

副腎疲労の根本的な原因である、

・夜ふかし、睡眠不足
・長期間のストレス
・血糖値の過剰な低下
・体の炎症

を取り除くこと。

 

これが副腎疲労改善の最終的な目標です。

 

ただし、炎症(扁桃腺炎、副鼻腔炎、歯周炎など)は病院を受診して早めに治療しておいた方がいいです。

副腎への負担を減らすことができ、副腎疲労の改善を早めます。

 

いかがだったでしょうか?

栄養の力で副腎疲労は改善することができます。

 

慢性疲労、抑うつ、やる気の低下などの症状でお悩みの方はぜひ試してみてください。

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